「レオンチェフ, W. W.(1906~99)」(アメリカの経済学者)

経済学賞(1973年 受賞)

【経歴】

1906年8月5日ロシアのペテルブルグ(現サンクトペテルブルグ)に生まれる。25年レニングラード大学卒業。その後ドイツ入りし、キール大学の経済研究員。28年ベルリン大学で博士号取得。29年中華民国南京政府の招きで運輸省顧問。31年アメリカに渡り全米経済研究所(NBER)の研究員、ハーバード大学講師。39年同大学准教授。46年同大学教授。48年から72年までハーバード経済研究所を主宰。73年ノーベル経済学賞受賞。75年ハーバード大学退官、ニューヨーク大学教授。99年2月5日死去(享年93歳)。

【受賞理由となった業績や活動】

★〔受賞理由〕

「重要な経済諸問題に対する産業連関分析の応用」に対して、1973年ノーベル経済学賞受賞。

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★〔その業績や活動〕

ワシリー・W・レオンチェフは、ロシア生まれのアメリカ人・経済学者。彼は、「産業連関分析」の創始者として、経済学ではとても有名な人である。

「産業連関分析」とは、「投入産出分析」ともいい、産業の研究分野などで盛んに応用されている「経済分析・経済予測・経済計画の方法」のこと。現在70ヵ国以上の政府が、この分析法を採用しているとされる(日本政府も御多分に漏れず)。

この分析に使う、「ある国民経済についての生産部門の間の財・サービスの流れを記録した表」のことを「産業連関表」(投入産出表)といい、この表により大量のデータを系統的に整理することができる、というわけだ。

そして、このデータを用いて、いろいろと計算していくと、「与えられた規模と構成をもつ粗国民所得を生み出すために必要な経済の各部門の産出量、投入量」などが決定できる。
これにより、国民経済の構造を明確に説明できるようになった。

この産業連関表(投入産出表)もはじめは、1936年当時のアメリカ経済を対象として作成されたものだという。

レオンチェフは、31年から全米経済研究所(NBER)の研究員として、産業連関分析(投入産出分析)を本格的に研究しており、それを応用したものだった。その理論・分析に基づいて、アメリカ経済の構造分析をおこなったのである。

彼の研究成果は41年、「アメリカ経済の構造、1919-1939」という本に出版された。この中で産業連関分析の理論が詳しく示されている。

当時の連邦政府労働統計局は、この産業連関分析の有用性に着目し、さっそくこれを第二次世界大戦後の経済予測に活用した。

その後、産業連関分析は、外国貿易の分析などにも適用されるようになった。また公害や環境汚染の問題の解明にも、その適用が試みられている。

このように、産業連関分析は、重要な多くの経済問題に対して応用されるようになり、今に至っている。

その功績「産業連関表の開発とその応用」に対して、1973年ノーベル経済学賞が受賞されたのである。

★〔「これだけは!」○×クイズ〕

1.「『産業連関表』(投入産出表)とは、『ある国民経済についての生産部門の間の財・サービスの流れを記録した表』のことをいう」

2.「レオンチェフの研究成果は1941年、『アメリカ経済の構造、1939-1959』という本に出版された」

3.「産業連関分析は、公害や環境汚染の問題の解明にも、その適用が試みられている」

答え:1.「○」、2.「×」、3.「○」

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