「コラム」カテゴリーアーカイブ

コラム&エピソード

経済現象にも『周期性』が存在している!?

経済現象にも「周期性」があり、そうしたものを「景気循環」と呼んでいる。変動(周期)の原因によって、幾つかの種類に分類されている。主なもので4種類だ。それらを、周期の短いものから列挙してみよう。

1.「キチン循環」(約3年周期=約40ヶ月周期)

企業在庫の増減に起因するとされる景気循環。「在庫循環」または「小循環」と呼ばれることもある。

2.「ジュグラー循環」(約10年周期)

企業の設備投資の増減に起因するとされる景気循環。「設備投資循環」「主循環」などと呼ばれることもある。 続きを読む 経済現象にも『周期性』が存在している!?

意思決定の過程

「意思決定」とは、「諸前提から結論を選択する過程」のことを指し、その過程には、「意思決定前提」→「代替案の列挙」→「代替案の選択」という流れがあり、これを経て成り立つと考えられた。

★「意思決定前提」には、

1.「価値前提」(経験的な検証不可能);主観的な価値観から意味を有するもの

2.「事実前提」(経験的な検証可能);客観的な真実を有するもの(知識、技術、情報)

とがある。 続きを読む 意思決定の過程

サイモンは、『人工知能の父』とも呼ばれていた

ノーベル経済学賞を受賞した経済学者のサイモンは知らなくても、「人工知能の父」と呼ばれたサイモンのことなら、知っている人もいるかもしれない。もちろん、同一人物のサイモンのことだ。

サイモンは、コンピューターが誕生してまもない20世紀の中頃にすでに、それが将来において、人間の脳に匹敵する能力をもつ可能性なども指摘していた。つまり、「人工知能」(AI:Artificial Intelligence)の可能性である。

さらにコンピューターの将来についても、具体的に幾つかの予言をしていた。予言の内容は、10年後のそれは「チェスで人間に勝っているだろう」、「数学上の新しい定理を証明しているだろう」、「人間の心理が読めるようになっているだろう」といったもの。

で、その10年後、残念ながら、どれ一つ実現されたものはなかった。そのため、サイモンは「ほら吹き」呼ばわりされてしまったという。 続きを読む サイモンは、『人工知能の父』とも呼ばれていた