「コラム」カテゴリーアーカイブ

コラム&エピソード

若い頃から波乱万丈、またシオニスト強硬派だったベギン

シオニズム運動家ゼエブ・ドヴの息子として生まれたメナヘム・ベギン。自らも16歳のときに、シオニズム運動に参加し、そうした組織にも所属していた。

1939年にドイツがポーランドに侵攻した際、パレスティナ入りを目指し、妻アリザとともにリトアニアに脱出。しかし、シオニストであったベギンは、ソ連の治安当局にイギリスのスパイ嫌疑をかけられ逮捕されてしまう。

そして、シベリアの強制収容所へと送られてしまうのだが、ドイツとの戦いに参加することを条件に釈放され、こうして軍に入隊。こんどは中東に送られることに…。

と、ここまででも、かなりの波乱万丈であるが、その後もやはりゴタゴタが続くのであった。 続きを読む 若い頃から波乱万丈、またシオニスト強硬派だったベギン

シオニズムは、ユダヤ民族再生計画だった?

「シオニズム」とは、ユダヤ人のための独自の国家を建設し、それによって民族としての再生を図ろうとした思想、またはその運動のことをいう。具体的には、パレスティナに「ユダヤ人のための郷土」を作ることを目指したもの。

背景には、長きに渡るユダヤ人差別など、他民族から虐げられてきた歴史がある。

ちなみに、「ユダヤ人」という言葉は、厳密にいうと「ユダヤ教徒」のことを指しているのだが、これを一つの民族とみなし、「ユダヤ民族」として扱われていることも多い。 続きを読む シオニズムは、ユダヤ民族再生計画だった?

いずれは『暴力の連鎖』を断ち切らないと…

われわれが現在生きている21世紀。その幕開けは「暴力と破壊」で始まってしまった。

あの「911テロ」とその後の無差別テロ、それに対する暴力による報復、さらなる憎しみによる無差別テロ、そのための、正義を振りかざした報復攻撃、そしてまた…。

「暴力の連鎖」という名のメビウスの環が、今この世界を大きく取り囲んでしまっている。22世紀の人たちの目には、今の世界はどのように映っているのだろうか。

この連鎖がどこかで断ち切れないと、人類に未来はない。願わくは、次の世紀には、こうした「暴力の連鎖」が過去(前世紀)の遺物となっていることだ。 続きを読む いずれは『暴力の連鎖』を断ち切らないと…