「日本人受賞者」カテゴリーアーカイブ

日本人ノーベル賞受賞者

「大江 健三郎(1935~)」(1994年 文学賞)

1935年愛媛県生まれ。58年『飼育』で芥川賞受賞。59年東京大学文学部卒業。67年『万延元年のフットボール』で谷崎潤一郎賞受賞。94年ノーベル文学賞受賞。97年アメリカ芸術アカデミー・外国人名誉会員。2000年ハーヴァード大学名誉文学博士号取得。代表作:『個人的な体験』『万延元年のフットボール』『宙返り』他。

【受賞理由となった業績や活動】

(作品世界の「普遍性」が評価される)

大江健三郎は、以前「(一貫して)日本の読者を、それも同時代を共有した人たちに向けて書く」と述べたことがあるが、それにもかかわらず、彼の作品は多くの外国人読者をも惹きつけ、相変わらずの根強い支持を受けている。 続きを読む 「大江 健三郎(1935~)」(1994年 文学賞)

「利根川 進(1939~)」(1987年 生理学・医学賞)

1939年愛知県生まれ。59年京都大学理学部入学。63年京大ウイルス研究所、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)生物学科留学、理学博士号取得後、カリフォルニア大学、69年ソーク研究所(アメリカ)、71年バーゼル免疫学研究所(スイス)を経て、81年マサチューセッツ工科大学生物学教授に就任。87年ノーベル生理学・医学賞受賞。

【受賞理由となった業績や活動】

(日本人初のノーベル生理学・医学賞)

1987年、日本人としては初のノーベル生理学・医学賞を受賞したのは、利根川進(マサチューセッツ工科大学教授)。

受賞理由は「多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明」だった。 続きを読む 「利根川 進(1939~)」(1987年 生理学・医学賞)

「福井 謙一(1918~98)」(1981年 化学賞)

1918年10月4日奈良県生まれ。41年京都帝大工学部卒業。51年同学部教授。62年日本学士院賞。71年学部長。81年米科学アカデミー会員、文化勲章、ノーベル化学賞受賞。82年京都工芸繊維大学長。88年基礎化学研究所所長。98年1月9日死去(享年79歳)。

【受賞理由となった業績や活動】

(日本人初の「ノーベル化学賞」を受賞)

1981年、ひさびさに日本人にノーベル賞受賞者が現れた。しかも、初の「ノーベル化学賞」での受賞だ。受賞者は、福井謙一その人である。

ちなみに、彼は「もっとも化学者らしくない化学者」、そう形容されることもあった。 続きを読む 「福井 謙一(1918~98)」(1981年 化学賞)

「佐藤 栄作(1901~75)」(1974年 平和賞)

1901年山口県生まれ。東京帝大法学部卒業。鉄道省入省、運輸次官。48年吉田内閣官房長官。49年衆院議員に初当選、自由党幹事長。55年無所属(自民党結成に不参加)。58年岸内閣蔵相。61年池田内閣通産相。64年首相。74年ノーベル平和賞受賞。75年没。

【受賞理由となった業績や活動】

(佐藤栄作のノーベル平和賞受賞に至る背景は?)

1974年12月10日、ノルウェーの首都オスロで、佐藤栄作にノーベル平和賞が贈られた。受賞の理由として、「平和裏に沖縄返還を実現した功績」が挙げられたが、とくに、その沖縄返還の基盤となった「核兵器を造らず、持たず、持ち込ませず」という非核三原則の意義が強調されたという。 続きを読む 「佐藤 栄作(1901~75)」(1974年 平和賞)